株式会社コムネットシステム

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社内のバラバラデータを集約
リカーリングシフトの基盤となるソアスク

ネットワーク設備や関連機器の企画・設計から構築、保守・運用までをワンストップで展開する株式会社コムネットシステム。人間力・コミュニケーション能力が高い人材が集まっている強みを生かし、一人一人が裁量権を持った上で、コミュニケーションを取りつつ、一つの目的に向かって進んでいく経営スタイルで業績を伸ばしている。近年では法人向けICTサブスクリプションサービス『MALUTO』の提供を開始し、リカーリングビジネスの拡大を目指す。同社が『ソアスク』の導入に至った経緯について、ICTソリューション事業部 経営企画部 主任 植田 亮氏、経営企画部 課長 山口 雄大氏に話を伺った。
- 【課題】複数ツールにまたがった管理に起因するデータ連携問題
- 【選定】ダッシュボードに一目惚れ、モノのサブスクへの対応も期待
- 【運用・評価】情報が集約される安心感、請求書出力の工数も大幅削減
- 【今後】マイページ機能や『モノスク』へのアップグレードに期待
【課題】複数ツールにまたがった管理に起因するデータ連携問題
ネットワーク機器やセキュリティライセンスを月額利用できる法人向けICTサブスクリプションサービス『MALUTO』を展開する株式会社コムネットシステム。クラウドでセキュリティやネットワークのインシデントを管理するだけでなく、トラフィックまで管理することで、障害発生や特定スポットへのアクセス集中による通信速度低下といった問題に対し、サポートサービスで素早い対応を可能にしている。その名の通り、一つのパッケージで「まるっと」セキュリティ・ネットワークを全て揃えられることから好評を博し、既存顧客が次の顧客を紹介するという良いスパイラルに乗って60社以上に利用されるなど、2019年の提供開始以来順調に拡大を続けている。
一方で、年々売上や顧客数、伝票数が増加していくにつれ、今まで別々のツールで管理していた顧客管理・販売管理・請求書出力の工数増加が大きな課題となった。商談・取引先管理を行うツール、見積もりを作成するツール、請求書を出力するツールが別々のものであり、ツール同士でデータの連携ができなかったためデータを手入力することで対応していたが、それが工数の増加と入力ミスを誘発させる原因となっていた。

「ツール間で数字が合わず、どこがずれているのか探す、といった作業が発生することもありました」と植田氏は語る。また、サブスクリプション形式のサービスを提供するにあたって重要な指標のひとつである継続収益(リカーリングレベニュー)を効果的に管理する方法も模索していた。
【選定】ダッシュボードに一目惚れ、モノのサブスクへの対応も期待
社内のあらゆるところに分散しているデータベースをひとつにまとめる為、まずはSalesforceの導入が進められた。初めは勤怠管理ツールを選定する過程でSalesforceの導入が考えられたという。勤怠管理やデータ管理、販売管理などをSalesforceで一元化する計画が進められていく中で、販売・契約管理、請求書出力の部分を担うツールとして『ソアスク』の検討が始まった。
「オプロとは以前から取引があり、販売管理の課題を相談させていただいたところ『ソアスク』をご紹介いただきました。数少ないサブスクリプション特化の管理ツールである点、リカーリング売上をダッシュボード機能で可視化しつつ管理できる点に魅力を感じました。特にダッシュボードはデモを見せていただいた時に好印象を受けましたね。」と植田氏は語る。

また、ネットワーク関連機器を管理する要件があることから、オプロが機器管理機能も備えた『ソアスク』のアップグレード版『モノスク』のリリースを予定していたことも選定の大きな理由のひとつであったという。
【運用・評価】情報が集約される安心感、請求書出力の工数も大幅削減
導入にあたり、まずはデータの移行作業が進められた。
「もともと使っていた販売システムから移行するデータや顧客のデータ、会計のデータ、さらにはこれまでマスタ管理をしていなかった品目のデータといったものの管理を精査する必要がありました。移行に関しての知識が不足していましたが、オプロにはテスト環境の導入部分から本番環境のデータ投入に至るまで手厚く支援いただきました。テスト環境導入時は時間がかかったのですが、その経験を踏まえ本番環境ではスムーズに導入ができました」と、データ移行に携わった山口氏は語る。

無事に導入が進められ、現在は『ソアスク』を販売・契約管理、請求書出力に利用している。
Salesforce上にデータが一元化されたことで、ツールをまたいでの確認や請求書作成時のデータ手入力の必要がなくなり、効率や入力ミスの防止という点で改善がみられたという。「Salesforceと『ソアスク』でデータが一元管理され、見るべきデータが集まっているので、このデータが無い、といった問題が無くなり非常に便利になりました。また、販売管理ツールと請求書出力ツールで二重に対応していたところを一つのサービスで完結させることができ、社内バックオフィスメンバーの工数削減にもつながりました。特に日ごろの請求書出力業務における工数は着実に削減されています」と植田氏は語る。
帳票の内製化に関しても効果があったという。「初めは導入パートナーさんに帳票を作成していただく流れで進めていたのですが、自分たちも知見を貯めないと、ということで帳票作成に取り組んでいたところ、少し触って勉強すればユーザーに優しい仕様になっていて使いやすい印象を受けました」と山口氏。

また、請求の面ではオプションのオンラインストレージ機能『Drive』を活用することで書類の配信や電帳法にも対応している。「PDFを出力した際に自動で『ソアスク』内に電子PDFが格納されるというのが非常に便利だと感じています」と山口氏。
もうひとつのオプション機能であるマイページに関しても、本格利用に向けて着々と準備が進められており、請求書のダウンロードや契約状況・取引状況の確認といった機能を最大限活用していく予定だという。山口氏曰く、「お客様が自社の契約状況をタイムリーに確認し取引情報を見ることは、安心感という点で非常に重要だと考えております。」
【今後】『モノスク』へのアップグレードに期待
今後については、有形商材のサブスクリプションにも対応した『モノスク』の各機能に期待を寄せているという。
例えば、『MALUTO』で管理しているハードウェア・ネットワーク機器の在庫管理に関しては今までExcelでの管理を行っていた。「Salesforce導入後は納入商品オブジェクトで管理することで社内の誰もが在庫状況を確認しやすくなりましたが、『モノスク』の機能ではより精度の高い管理ができるのではないかと期待しております」と植田氏は言う。

また、先述したマイページ機能に関しても、『モノスク』と併用することで導入時に工事を行うメンバーや外部委託業者との連携を行う機能に期待を寄せている。
コロナ禍も収まりを見せ、オフィスへの回帰が始まった昨今、Web会議ツールの普及の影響もあり、社内ネットワークへの負担は以前より増加傾向にあるという。「会議室などの狭い場所に集まってWeb会議を行うなど、Wi-Fiに負荷がかかりやすい環境となっていることが多いです。そうなると、一台当たりの処理能力が非常に高いものをオーダーしなければなりません」と植田氏は語る。増大する社内ネットワーク整備のニーズに応えることのできる管理体制を確立すべく、『ソアスク』および『モノスク』に大きな期待を寄せている。