株式会社LayerX

業種
「SaaS」
企業規模
「100名規模」
製品
「ソアスク」

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「バクラク」を支えるBizOpsが挑む
IT基盤の構築と業務最適化の取り組み

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(右から)
・バクラク事業部 カスタマーサクセス部 部長 鈴木 崇之氏
・バクラク事業部 セールス部 松本 福太郎氏(前:CRM戦略担当)
・バクラク事業部 BizOps部 システム戦略グループ 矢島 友里彩氏、水野 浩士氏、浅田 悠紀寛氏、上野 俊輔氏

法人支出管理や人的資源管理などの業務効率化クラウドサービス『バクラク』シリーズを展開するLayerX(レイヤーエックス)。煩雑な業務の円滑な運営やリソースの最適配分支援などを通じて、延べ1万社のビジネス拡大に貢献している。同社は『バクラク』事業のさらなる拡大を見据え、オプロの『ソアスク』を導入した。目覚ましい成長を遂げる同社のビジネスにおいて、『ソアスク』はどのように貢献しているのだろうか。サービスの最適化を図るBizOps部システム戦略グループにて導入に携わった鈴木氏、水野氏、松本氏、上野氏にお話を伺った。

記事の要約
  • 【課題】より多くのクライアントにサービスを届ける 「最適化」を行う部署が踏み切ったDX
  • 【選定】1年をかけた製品選定 ビジネスの成長を支える業務効率化の実現が絶対条件だった
  • 【運用・評価】効果を実感するのはこれから まずは未来に向けた土台が整った
  • 【今後】データを活かしたビジネス展開でより大きな成長を

【課題】より多くのクライアントにサービスを届ける 「最適化」を行う部署が踏み切ったDX

「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、社会を構成するあらゆる人の課題解決に挑戦するLayerX。稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理などの業務を効率化するクラウドサービス『バクラク』シリーズは累計導入社数1万社にのぼり、煩雑になりがちな業務の円滑な運営で多くの企業の成長を支援している。AI・LLM事業やFintech事業も展開し、企業や行政のデータ活用を支援するなど、多方面でデジタル化を推進している。今回同社にソアスクの導入を推進したバクラク事業部のBizOps部について伺った。

私は現在カスタマーサクセス部に所属していますが、以前はBizOps部に所属しており、ソアスクの導入プロセスに携わっていました。BizOps部は『バクラク』の社内オペレーションやシステムの運用を通じて業務生産性を上げることに取り組んでおり、日々の運用を担うチーム、現状の改善ポイントを抽出・検討するチーム、運用や改善をシステム面でサポートするチームの3つのセクションで構成されています。当社は創業からテクノロジーを大事にしている会社。技術部門の人材も増員しながら、テクノロジーを使ってどうやって業務生産性を上げられるかということに日々取り組んでいます。」(鈴木氏)

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3つのセクションがそれぞれの視点で取り組むこのチーム構成は、非常に有効だと感じています。距離的にも近いので、いつも誰かしらが何かしらの会話をしている。定期的な会議というよりも、例えばソアスクについては、夕方の短い時間コミュニケーションしてその日出た課題をリアルタイムに対応していくという感じですね。我々システムチームが常に心掛けているのは、お客様に相対している現場に寄り添うということ。技術に精通したチームとして、ITを使ってどういう形でお客様の求めるより良いサービスや会社の掲げる目標に貢献していけるかというところをメインテーマに活動しています。」(水野氏)

BizOps部の取り組みも奏功し、多くの企業に求められる形で『バクラク』の導入は拡大していった。その中でソアスクの導入を検討していただいたのには、どのような背景があったのだろうか。当時の状況を伺った。

「最初は『バクラク』の契約管理はSalesforceの商談とカスタムオブジェクトで行っていました。当時の状況では順調に運用できていましたが、『バクラク』の導入拡大を図っていく中ではもっと自動化できる仕組みが必要になってきます。それで、1年ほどかけた契約管理基盤の選定に入ったという感じです。」(松本氏)

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しかし、技術力を持つ人材も多い同社であれば、Salesforceを活かすという手もあったのではないか。その問いに対して水野氏は次のように話す。

「当時はやりたいことはできている状況ではありましたが、もう少しこういうことを手当てしたいというプラスアルファのニーズもありました。また、松本が話した『バクラク』事業の拡大見据えて体制を作っておかなければならないというのは大前提でした。契約データなどの完全性を担保しつつ手離れできるものはできるだけ自動化したいという中で、たしかに既存のSalesforceを頑張って開発して活かすという手もある。でも長く使っていくことを考えると、都度の改修の手間や維持管理コストなどあまりエコではないなと。であれば、ある程度パッケージになっているものを当て込んでいくのが得策じゃないかというのがありました。」(水野氏)

【選定】1年をかけた製品選定 ビジネスの成長を支える業務効率化の実現が絶対条件だった

1年ほどかけたという選定はどのように進んだのだろうか。

「最初は5製品で検討していましたが、1製品はコスト的に条件が合わず残りの4製品で検討しました。お声がけのポイントとしては、Salesforceとの連携ありなしに関わらず、シンプルにサブスクリプション管理ができるパッケージということでしたね。」(水野氏)

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さらに、出揃った4製品を選定する上での外せない条件について伺った。

「ある程度の予算感と総合的な基本機能があることという前提条件を踏まえ、大きく次の2点をチェックしました。まず、さまざまな機能との外部連携が可能であること。導入するサービスシステム単体では我々の業務プロセス全部は賄えないというのは当初から見えていたので、そこを人手を介さずにAPI連携できるかどうかというのは大きかったですね。例えばExcelをエクスポートしたりインポートしたりという手間が入るのはデータ連携じゃない。そこが自動化できる、または代替の仕組みがあるかどうかを見ました。あとは受注からの請求書発行、そのあとの入金消込や債権管理など、業務の入り口から出口までの運用フローをもれなく、一気通貫で管理できるかということです。」(水野氏)

慎重な選定期間を経て、ソアスクは2023年12月に導入決定した。

【運用・評価】効果を実感するのはこれから まずは未来に向けた土台が整った

約1年の選定期間を経て導入されたソアスク。どのように運用され、効果を生み出しているのかを伺った。

「効果という点で言うと、これから見えるかなというのが正直なところです。今回の取り組みは、効果を出すための土台作りができたという感じでしょうか。我々としては現段階での効果はそこまで考えていなくて、それよりも将来的なゴールの実現可能性が明確になったと思っています。具体的な実現手段が手に入ったというか。」(水野氏)

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さらに具体的な構想について続けてお話しくださった。

「今は請求書とか見積書とかの出力ができているわけですが、その根拠となっている蓄積されたデータをきれいにお客様が参照できるようにしたい。例えば、現状の契約状況であるとか、サブスクリプションの更新時期をタイムリーにお知らせする。必要なタイミングで必要な情報を提供することでアップセルやクロスセルに繋がっていくという仕組みを作りたいですね。こういうことをするには、まずはデータの完全性が担保できるかどうかが重要だと思うんですね。これは今後IT統制の面から見てもデータの一貫性や完全性は問われます。そこは自信をもって答えていけるという環境は作れたと思います。」(水野氏)

【今後】データを活かしたビジネス展開でより大きな成長を

最後に今後の展望やオプロや製品への期待について伺ったところ、現在進行中の取り組みについて伺うことができた。

「実は今、ソアスクにある請求データを自動連携してバクラクから請求書出力する仕組みを構築しています。すでにテスト段階で、春までには正式にリリースできる予定です。お客様に提供しているサービスを自社でも使う環境ができることで、さらなるサービスの充実につなげられればと思います。」(水野氏)

また、ソアスクの活用を担当する上野氏からは今後の取り組みとして、「まだ十分に使えていない分析オブジェクトを活用していければと思っています。」とのお声をいただいた。これまでのSalesforceのダッシュボードからソアスクに完全移行していく計画だという。

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また、オプロのサポートについては「親身になって取り組んでいただいている」との励みになる嬉しいお声をいただいた。

自社のビジネスをより加速させるための土台作りができたとお話しくださったLayerX。風通しの良い組織編成を活かして、強固なベースづくりを実現しているのを感じた。同社がより飛躍する環境構築をお手伝いすべく、これからもお声をいただきながら伴走できればと改めて思った時間となった。

※記載されている内容は、取材当時のものです。(取材日:2025年1月22日)

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