Wovn Technologies株式会社

業種
「情報通信」
企業規模
「100名規模」
製品
「ソアスク」

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すべての人が母国語で情報にアクセスできる世界を創りたい
言葉の壁を取り払うWovn Technologiesの成長を支える
バックオフィス業務の情報一元化

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(左から)IT Office Yaggie氏
Corporate Division Corporate Planning Department 清川 悠佑氏
Solution Division Service Department 藤田 友香氏

Webサイトやアプリなどをはじめとしたあらゆるインターネットコンテンツの多言語化ソリューションを提供するWovn Technologies株式会社。企業のグローバル化や再び活性化の兆しを見せるインバウンド対応など日本国内の課題に限らず、「世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする」というミッションを掲げて日々邁進している。同社は今後のビジネス拡大を見越して社内システムのリプレイスを決定、販売管理機能に「ソアスク」を採用いただいた。採用に至った背景や、その導入が同社にどのように貢献しているか伺った。

記事の要約
  • 【課題】文字通り「言葉の壁」をなくす 多言語化のニーズが増加してきた中で社内システムのリプレイスを決定
  • 【選定】手作業の介入をなくし、データの信頼性を担保したい 拡大するビジネスに対応できる体制づくりに踏み切った
  • 【運用・評価】全社で取り組んだリプレイス データのつながりが全社に見えたことで、現場発信のDX推進も実現
  • 【今後】ビジネスの拡大スピードに左右されないサービスクオリティを目指したい

【課題】文字通り「言葉の壁」をなくす 多言語化のニーズが増加してきた中で社内システムのリプレイスを決定

Webサイトやアプリなどをはじめとしたあらゆるインターネットコンテンツの多言語化を、スクリプト1行で実現するWovn Technologies。「世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるようにする」というミッションを掲げて日々邁進している。未翻訳箇所を自動検出・自動翻訳する国際特許をはじめとして、AIによる翻訳改善提案や現行サイトのデザインを考慮したフォントサイズやレイアウト調整を直接画面を見ながら行えるライブエディター機能など、きめ細やかな調整機能も評価が高い。

「Wovn Technologiesは今年で創業10年目を迎え、現在100名ほどのメンバーで運営しています。弊社の手がけるサービスを物語るように100人のメンバーは国際色豊か。現在20か国以上の国から参画しています。弊社が提供する多言語化ソリューション『WOVN』のプロダクトは、これまでWebサイトやアプリなどへの活用が主でしたが、最近ではゲームや動画の字幕対応などでご活用いただくシーンも増えています。」(広報 大森 絵里加氏[以下、大森氏])

コロナ禍で落ち込んだインバウンド需要が再び活性化の兆しを見せているとともに、ゲームや動画といった国境なく楽しむコンテンツにも用いられている同社のソリューションが『WOVN』シリーズだ。「動的サイトの未翻訳箇所を自動検出・自動翻訳する技術」は、すでに30の国・地域で特許も取得済だという。

「おかげさまで現在累計18,000以上のサイトで弊社サービスを導入いただいています。特に今年は急速にインバウンド需要が復活したこともありまして、交通インフラや、宿泊・観光、外食系やレジャー施設なども含むエンターテインメント系などからのお問い合わせを多くいただいていますね。後はグローバルなビジネス展開を手がけるB2B製造系の企業様にも関心を寄せていただいています。グローバルサイトやブランドサイトの多言語化や、外国人従業員のためのイントラネットの多言語化、さらには、社内の業務管理システムの多言語化など、幅広い領域の多言語化を提供しています。
弊社のサービスをご利用になる方は企業のコーポレートサイトを管理する広報の方などエンジニア人材ではないケースも非常多い。そのため、難しい手間をかけることなく誰もが簡単に利用できるような仕組みにしています。例えば日本語から英語に翻訳すると単語数により文章の長さが変わりますよね。これも実際のUIを見ながらページの部分的な修正を簡単にできるようにしています。その他にも万全な海外SEO対策を行える点や、強固なセキュリティ面も強みとなっています。」(大森氏)

さらに大森氏は続ける。

「40億人と言われるインターネット人口に対し、日本語コンテンツは3%しかありません。日本に在留する外国人の方向けに生活に関する情報を多言語化するケースも増えています。お客様としては、官公庁や自治体なども増えてきました。これから日本の生産年齢人口は減少の一途をたどると言われている中で、国内に在留する外国人もますます増えていくと思います。そういう方たちの生活インフラの提供といったところで多言語化は必須になっていくでしょう。」(大森氏)

それを裏付けるように『WOVN』の導入サイト数は毎年前年度を上回っているという。そんな成長著しい中で、同社は社内システムのリプレイスを決定する。

「弊社は創業して2~3年目、2016年くらいにはSalesforceを導入し、商談管理に利用していました。契約管理にはスプレッドシートを、請求管理には別のシステムを利用するといった形で、管理が分かれていました。契約管理分野では導入当時の担当者が不在となり、Salesforceとの連携に手を入れにくいといった点にも課題感を持っていました。」(Yaggie氏)

【選定】手作業の介入をなくし、データの信頼性を担保したい 拡大するビジネスに対応できる体制づくりに踏み切った

「商談データをExportして、スプレッドシートで情報を足して契約を管理する。請求管理システムからExportしたデータと商談データを突合して金額を確認する。といった管理体制でした。
しかし、企業としてのMission/Visionを推進していく上では、商談が増え、契約が増え、請求が増える。そこに係る業務の工数も必然的に増えていくわけです。ビジネスがスケールする中で、耐え得る環境を早期に整えておく必要性が有ると考えました。」(Yaggie氏)

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Yaggie氏はシステム管理者として課題解決方法を模索。システムの理想形を追求していく中で「ソアスク」に出会ったという。

「業務フローを可視化した上で、手作業の介入がなく、かつ最初から最後までデータの信頼性を保つことはできないかと考えました。営業戦略の面でもSalesforceに情報を集約していきたいといったニーズが有り、Salesforceを中心にデータをまとめていく業務設計をしていました。その中で、Salesforceとの連携に優れた『ソアスク』に出会ったんです。」(Yaggie氏)

その後いくつかのツールを検討する中で、最終的に「ソアスク」を採用いただくこととなった。その決め手となったのは何だったのだろうか。

「導入検討段階でのサービス紹介の時、『ソアスク』のデータモデルを説明していただきました。データモデルが分かることで、自社の業務にどのくらいフィットするかを速やかに判断できました。さらに、導入にあたってのインプリパートナーとの折衝も行っていただきました。各社の作業範囲などを徹底的に話し合いました。基幹部分のシステムリプレースに当たるためかなり慎重でしたが、この体制であれば大きな課題を解決できるのではないかと感じることができました。」(Yaggie氏)

製品そのものへの評価もだが、何よりもオプロとインプリパートナーの支援体制を決め手としていただいたという、とても励みになるコメントをいただいた。その後、導入にあたって問題はなかったのだろうか。

「導入全体で苦労したこととしては業務の棚卸しが一番だったと思います。各担当と業務の細部まで話し、フローに起こしました。このプロセスは大変でしたが、新システムにおける業務設計ではより詳細に要件を伝えることができました。また、予算の関係でデータ移行に係る作業を自社で持つことにしたのですが、これも大変でした。旧システムのデータを新システムにマッピングする作業にはかなり時間を要しましたし、実際にデータを投入してみてから判明する不具合もありました。オプロの支援体制のおかげで乗り切れたと感じています。」(Yaggie氏)

【運用・評価】全社で取り組んだリプレイス データのつながりが全社に見えたことで、現場発信のDX推進も実現

導入に労力を費やしていただき、運用に入った「ソアスク」。導入後の効果はどうだったのだろうか。営業、契約管理、会計管理の観点から伺った。

「前システムでは契約情報の詳細がデータとして可視化されていなかったため、契約情報の詳細を確認する際には、毎回PDFを出力して確認していました。また、可視化されていた一部のデータについても、前システムとSalesforceのそれぞれにデータが保存されていました。そのため、データの整合性を確認する際には2システム間での画面推移を行わなければならならず、工数がかかっていました。今回のリプレイスでは契約情報の詳細データをSalesforceに一元管理し、可視化できるようにしたことで工数削減につながりました。また、契約中の契約状況を管理することや、全契約の売上情報を算出することができるようになりました。」(Sales Department 栗本 淳未氏[以下、栗本氏])

さらに、営業チームで喜ばれた機能としてクラウドサインとの連携を挙げていただいた。

「Salesforceとクラウドサインとの連携がボタン一つで可能にになったことは営業的にとてもうれしいことでした。これまでは申込書を送付する際には、営業チームからリーガルチームに送付を依頼し、申込書の項目を記載するボックスをリーガルチームが一つ一つ設置しなければならなかったため、その作業に工数およびが時間がかかっていました。今ではフォーマット化されているため、ボタン一つで送付までが可能となり、大幅に送付までの時間と工数が削減されています。契約数が増える中で、非常にうれしい機能です。」(栗本氏)

次に、契約管理部門における運用について藤田様からコメントをいただいた。

「これまで営業からくる見積り情報はPDFファイルだったんですが、契約管理チームではその見積書ファイルの情報をスプレッドシートに起こしていました。それがSalesforceに集約されたことでスプレッドシートから脱却できた。見積作成からワンストップで契約管理へ移行するので、入力業務がなくなりました。そのため手入力によるミスやそのチェック工数がなくなったことも、大変助かっています。また、現場で業務上感じる不具合をすぐに改善につなぐことができるようになりました。」(藤田氏)

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具体的にはどういうことなのだろうか。Yaggie氏がIT部門の立場からお話しくださった。

「Salesforceってこんなこともできるのか。というイメージが社内に広まり、このデータをここに反映・通知したりもできる? など現場起点のアイデアが集まるようになりました。『ソアスク』導入以前に諦めていた課題にも改めて挑戦できていると感じています。この『課題を相談いただけるという状態』が本当に大事なことなんです。」(Yaggie氏)

他にも、これまではアカウント別(企業別)での契約管理しかできなかったが、データが一元化されたことでグループ単位での契約管理がおこなえるようになっただけでなく、契約内容や期間など契約が持つ情報も細かく見ることができるようになったという。

「今までやりたいと思っていても、なかなかできていなかった部分ができるようになり、今回のリプレイスで現場から声を上げていく大切さを実感しました。」(栗本氏)

最後に、会計管理の観点からのご意見を伺った。

「まず、請求管理が格段に楽になりました。特に金額が大きな契約については見積書と請求書の金額に差異がないかを確認しているのですが、システムが分かれていた時は根拠となる見積書を検索して突合するのにかなり手間を要していました。今ではデータが紐づいているのですぐチェックできます。以前は丸一日この作業ということもありましたが、現在では1~2時間、かかっても半日程度で終わるようになりました。また、海外のお客様に請求書をお送りするときに、今までは手作業で英文メールを作成する必要があったのですが、対象の請求データにフラグを付けることで英文メールを送付できる形に自動化しています。また、入金期日を過ぎてしまっているお客様にご連絡する場合にも、対象の請求データにフラグを付けることによりメール本文を変更して送付する形に自動化しています。」(清川氏)

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さらに、他のシステムとの連携についてもお話しいただいた。

「一番楽になったのは、請求データから抽出した売り上げデータを会計ソフトに取り込む作業ですね。以前はかなり手加工を施して取り込んで...とかなりの工数をかけていましたが、現在では先に数式を組んだExcelにデータを吐き出して取り込むという形になっていて、10分程度でできるように。以前は1時間以上かかっていましたので、かなりの工数削減になっています。」

また、売上データの集計や監査対応についても変化があったという。

「前システムは請求書を発行しないと売上データとして取り込まれなかったので、何かの事情で発行が遅れたりしていると売上から漏れてしまっていました。そこは人の目でのチェックが必要だったのですが、現在では請求状態にかかわらず抽出されるようになっています。Salesforceのレポート機能で監査対応などもスムーズにできることが増えましたね。」(清川氏)

【今後】ビジネスの拡大スピードに左右されないサービスクオリティを目指したい

今後の展望としてはどのような考えをお持ちなのだろうか。

「我々はインターネット上のあらゆるデータを多言語化していく、あらゆる人が母国語で情報にアクセスできる世界を創るという強い思いをもって日々業務にあたっています。より多くの言語対応や新たなサービスの創出も必要になってくるかもしれない。そういうビジネスが拡大・拡張していく中で、それに対応できるバックオフィス体制を完備することはもちろん、ご利用いただくお客様に不便がないCRMにも一層注力していかないといけないと思っています。そういう意味でも契約周りや請求周りは取引の基本ですから、これからも柔軟に対応できるようにしていきたい。そうした要望が発生した時にオプロには今後もご協力いただければと思います。」(Yaggie氏)

導入の中心を担ったYaggie氏からは「プロジェクトに参画したメンバーは各自の業務だけでなく、フロー全体の目線を持ち、データの流れなども真剣に考えてくれました。どこかに偏った設計ではなく、全社として一番良い状態、即ちより良いサービスを提供できる状態になったと言えます。」「社会的責任の大きいサービスを提供しているからこそ、効率化した部分は顧客への価値提供に繋げたいです。」とのコメントもいただいた。

また、要望としてはYaggie氏から「自社業務にフィットするようSalesforce自体にカスタマイズを入れているため、それが『ソアスク』のバージョンアップを阻害しないかは懸念している。安心して安全に最新のバージョンを適用できるシステムであれば、長期的にも利用を継続したい。」というご意見を頂戴した。

まさに時代が求めるソリューション提供で、今後ますます成長するであろうWovn Technologies。その成長スピードをしっかりと支える存在であり続けられるようにしたいと思う機会となった。

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