サブスクリプションとは?メリットからデメリットまでを解説

1.サブスクリプションサービスとは

サブスクリプションサービスとは、一定の利用期間に対して対価を支払う方式のビジネスモデルの1つです。
一般的に「定額制」のサービスとして認識されています。

従来のソフトウエアはCD-ROMなどで販売され、購入した利用者が永続的に使用することができる「買い取り方式」がほとんどでした。

バージョンアップの際には追加料金を支払ったりと、サポート費用なども消費者が負担をしていました。

一方、サブスクリプションサービスの場合は、利用者が月や年単位で利用料金を支払うことで一定期間ソフトウエアを使用する権利を得ることができるため、バージョンアップなどの追加料金が不要となり、より効率的に商品やサービスを利用できるようになりました。

ソフトウエア、音楽・動画、ゲーム、雑誌・漫画などの業態はもちろん、
アパレル・ファッション、飲食、自動車、家具といった業態からも、サブスクリプション方式への転換がされています。

サブスクリプション方式への転換に至った背景には、近年のモノの「所有から利用へ」という消費行動の転換によって、サブスクリプションサービスが注目されるようになったと言われています。

2.サブスクリプションのメリット

プロダクト販売型からサブスクリプション型にビジネスモデルが移行してきた背景には、利用者と企業の双方にとって、大きなメリットがあるからです。

以下に、利用者側と企業側の両方のメリットをあげていきます。

<利用者側のメリット>

  • 高額な商品やサービスなどを、お得に利用できること
    基本的には初期費用が多くかからないため、通常よりも低価格で利用できます。
    気軽に始められるサービスも多くあり、利用頻度によりますが、購入に比べてコストパフォーマンスが高くなります。
  • 好きなタイミングで解約ができること
    一定期間の利用に対して料金を支払っているので、いつでも好きなタイミングで解約ができます。
    但し、サービスによって解約条件は異なりますので、契約前に確認が必要です。
  • バージョンアップなどが無償で受けられること
    利用者は、一定期間のソフトウエアを使用する権利を得ることができるため、バージョンアップなどの追加料金が不要となり、無償でバージョンアップを受けられます。
  • 「モノ」を持たなくて良いこと
    サブスクリプションサービスの多くは、モノを購入するのではなく、「サービスやコンテンツを利用する」形態となっています。
    ストリーミングやクラウドサービスを提供するサービスも多いため、モノを持つ必要がなくなります。
  • 趣味や興味、業務の幅を広げる機会ができること
    サブスクリプションサービスの場合、音楽・映画・書籍など、月額の料金内で視聴し放題、読み放題です。
    普段は自分が興味を持たないコンテンツやサービスにも、気軽にお試しができ、幅を広げられる機会ができます。

<企業側のメリット>

  • 継続的な売上を試算できるため、事業リスクを低減できること
    従来の売切り商材などの場合、さまざまな要素から売上試算を行うため、想定していた売上との乖離(かいり)が生まれやすくなりますが
    サブスクリプションサービスの場合、一定期間の利用となるので(利用者数×サービス単価)で売上の試算が行えます。
  • 新規利用者へのアプローチがしやすくなること
    高額なサービスや商材でも、サブスクリプションを利用することで、初期の導入コストを抑えることができるため、購入を迷っていた潜在層へのアプローチがしやすくなることで、利用者数の拡大が期待できます。
  • 利用者のデータの蓄積ができること
    従来の売切り商材などの場合、顧客との接点が途切れてしまいますが、サブスクリプションサービスの場合は継続利用となるため、利用者の利用状況を日々データとして蓄積していくことが可能になります。
    サービスの向上やチャーンレート(解約率)を下げる施策などを行っていく上で、大切なデータを獲得できます。
  • さまざまな商材にサブスクリプションを導入できる可能性があること
    アイデア次第では、さまざまなサービスや業界で、サブスクリプションに転換することが可能となる。

3.サブスクリプションのデメリット

サブスクリプションは一見、いいことづくめのように見えますが、デメリットもあります。
以下に、利用者側と企業側の双方のデメリットをあげていきます。

<利用者側のデメリット>

  • 利用しなくても料金が発生すること
    サービスを全く利用しなくても費用が継続的に発生します。
    そのため使用頻度が少なかったりすると費用がかさんでしまう可能性があり、活用されないまま解約となる場合も多くあります。
  • 興味のないサービスや使用しない機能も含まれてしまうこと
    安価で導入しやすい分、自分に必要なサービスを厳選しないと、さまざまなサービスを契約してしまう可能性があります。
  • 利用停止するとサービスが利用できなくなること
    「買い取り方式」ではないため、利用を停止した時点で、提供されていたサービスなどが利用できなくなります。

<企業側のデメリット>

  • 利益の回収が長期にわたり、契約直後に大きな利益にならないこと
    サブスクリプションは、徐々に利益が上がっていくビジネスモデルなので、サービス開始後すぐに多くの利用者を集め、利益につなげることは困難です。
    事業を継続していけるキャッシュが必要となるため、資金の回収がどのくらいの期間でできるのか、計画を行う必要があります。
  • トレンドな企画やコンテンツ、機能改善を継続する必要があること
    サブスプリクションでは、利用者に求められるサービスを考え続けることが重要です。
    そのため、特別感を与えたり、課題解決へのアプローチを積極的に行うなど、利用者に価値を感じてもらう必要があります。
  • リソース・コストが必要であること
    利用者に価値を感じてもらうコンテンツを提供するにあたって、リソース・コストはとても重要です。
    解約率を増やさないためにも、事業成長のために常にリソースを割く必要があります。

4.まとめ

サブスクリプションサービスは、利用者と企業にとってメリットの多いビジネスモデルということが理解いただけたかと思います。

サブスクリプションサービスを提供している企業は、契約した瞬間から利用者との関係が始まります。

利用者は、サービスに満足できなければいつでも解約ができるため、企業側は継続して利用してもらえるよう利用者のニーズを知り、長期にわたって寄り添う努力が必要です。

企業側は、蓄積された顧客データの中から、利用者が潜在的に求めているものにいち早く気づき、提案し続け、利用者の課題解決に貢献することが使命です。

企業視点ではなく、ユーザー視点を持つことが大切になります。

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この記事のライター
サビ研編集部 オプロボット
サビ研編集部 オプロボット

サブスクリプションビジネス研究のため、サブスクの情報だけを発信し続けます。

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サビ研編集部 オプロボット
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